僕が自分の薄毛を明確に意識し始めたのは30代半ばに差し掛かった頃で風呂上がりの鏡に映る自分の頭皮が以前よりも透けて見えることに気づいた瞬間の絶望感は今でも忘れられませんが当時はAGA治療といえばプロペシアなどの飲み薬やリアップなどの塗り薬が一般的だという知識はあったもののネットで調べれば調べるほど精力減退や多毛症そして動悸といった副作用の記述が目につきどうしても薬に手を出す勇気が持てずにいました。そんな時に海外のテック系ニュースサイトで偶然見つけたのが低出力レーザー育毛機という存在であり最初は怪しい健康器具の一種だろうと高をくくっていたのですがよくよく調べてみるとアメリカのFDAが認可しており日本皮膚科学会のガイドラインでも推奨されているまともな治療法であることを知りこれなら薬のような副作用のリスクを負わずに薄毛対策ができるかもしれないという希望を抱いて思い切って購入を決意しました。僕が選んだのは帽子のように被るタイプのデバイスで内側に数十個のレーザー照射口がついておりスイッチを入れると赤い光が頭皮全体を包み込む仕組みになっているもので価格は十万円近くしたので決して安い買い物ではありませんでしたが毎月薬代を払い続けることや将来的な植毛手術の費用を考えれば長期的なコストパフォーマンスは悪くないと自分に言い聞かせました。使い始めて最初の数週間は何の変化も感じられずただ毎日20分間頭だけ赤く光らせている自分が滑稽に思えることもありましたが照射中に痛みや熱さは全くなくほんのりと温かさを感じる程度だったのでテレビを見たりスマホをいじったりしながらの「ながらケア」として日常生活に組み込むことはそれほど苦ではありませんでした。変化を感じ始めたのは使用開始から3ヶ月が経過した頃で以前はシャンプーのたびに排水溝が真っ黒になるほど抜けていた髪の毛が明らかに減っていることに気づきドライヤーをかけた後の床に落ちる毛の量も目に見えて少なくなっていたのです。半年が過ぎる頃には行きつけの美容師さんから髪のコシが強くなった気がすると言われ自分でも頭頂部のボリュームが出てきた実感があり朝のセットで髪が立ち上がりやすくなった喜びは言葉では言い表せないほどでした。もちろん低出力レーザーは魔法の杖ではないのでフサフサの剛毛に戻ったわけではありませんが確実に進行を食い止め髪質を改善してくれたという手応えは強く何より薬による副作用の不安に怯えることなく精神的に穏やかな状態で治療を継続できていることが僕にとっては最大のメリットだと感じています。AGA治療において最も重要なのは継続することだと言われますが薬の飲み忘れや塗り薬のベタつきが嫌で挫折してしまう人が多い中で被るだけという手軽さは継続のハードルを著しく下げてくれる要素であり僕のように薬への抵抗感がある人や副作用で治療を断念した経験がある人にとっては低出力レーザーという選択肢はまさに救世主になり得ると確信しています。
薬の副作用が怖い僕が低出力レーザー育毛機を選んだ体験談