冬になると洗髪時の排水溝に溜まる抜け毛の量が明らかに増えたり朝起きた時の枕元に落ちている毛の本数に愕然としたりしてこのまま自分は禿げてしまうのではないかという恐怖に襲われる人は決して少なくありませんが結論から申し上げますと冬に一時的に悪化する薄毛や抜け毛の多くは季節性の要因が強く適切なケアと対策を講じることで春には自然と回復し治る可能性が極めて高い症状であると言えますので過度に悲観する必要はありません。なぜ冬になると髪が抜けやすくなるのかそのメカニズムを理解することが不安を解消し正しい対策を立てるための第一歩となりますがその最大の要因は気温の低下に伴う強烈な冷えにあり私たちの体は寒さを感じると体温を逃さないように血管を収縮させる防衛本能が働きますが頭皮の毛細血管はもともと非常に細く心臓から一番高い位置にあるため重力に逆らって血液を送らなければならないというハンデを背負っている場所であるため寒さによる血管収縮の影響をモロに受けてしまい血流が滞ることで毛母細胞に髪の成長に必要な酸素や栄養が届かなくなり活動が低下して成長期が短縮され抜け毛が増えてしまうのです。さらに冬特有の空気の乾燥も髪にとっては大敵であり湿度が下がると肌と同じように頭皮も水分を失って乾燥しバリア機能が低下してちょっとした刺激でも炎症を起こしやすくなるだけでなく乾燥して硬くなった頭皮は血行不良をさらに悪化させ毛根を締め付けてしまうため髪が育ちにくい不毛の大地となってしまいます。また冬は夏に比べて日照時間が短くなるため日光を浴びることで生成されるセロトニンという幸せホルモンの分泌が減少しこれが自律神経の乱れや気分の落ち込みを招きストレス性の抜け毛を引き起こす要因にもなりますし年末年始の忘年会や新年会といったイベント続きによる暴飲暴食や睡眠不足も髪の成長を妨げる大きな原因となります。しかしこれらはあくまで一時的な環境要因や生活習慣によるものが多いため遺伝的なAGAの進行とは異なり原因を取り除けば治る見込みが十分にある症状であり具体的には頭皮を温めて血行を良くするマッサージや入浴習慣を取り入れたり加湿器を使って部屋の湿度を保ち頭皮用の保湿ローションで潤いを与えたりタンパク質やビタミンを意識した温かい鍋料理などで内側から栄養を補給したりすることで弱った毛根を復活させ再び元気な髪を生やすことができます。ただし注意が必要なのは冬の抜け毛を単なる季節のせいだと決めつけて放置してしまうことでありもし春になっても抜け毛が減らない場合や生え際や頭頂部が特定のパターンで薄くなっている場合はAGAが発症あるいは進行している可能性があるためその場合は季節性のケアだけでなく専門のクリニックでの医学的な治療が必要になりますが冬の間にしっかりと頭皮環境を整えておくことはどんな治療を行うにしてもプラスに働くためまずは今できる冬ならではの対策を徹底して行うことが春のフサフサな髪への最短ルートとなるのです。