AGAの1型と2型を見分けるためのセルフチェックは、薄毛の早期発見に役立ちますが、あくまで目安であり、最終的な診断は専門医に委ねるべきです。しかし、日々の観察で自身の薄毛の傾向を把握することは可能です。1型AGAは、額の生え際がM字型に後退していくのが特徴です。鏡で自分の生え際をよく観察してみてください。以前に比べて生え際が後退していると感じるか、特にこめかみ部分から髪の毛が薄くなり、額の角が目立つようになっていないでしょうか。洗髪時やブラッシング時に、生え際付近の髪の毛が細く、短くなっている抜け毛が多いと感じる場合も、1型AGAのサインかもしれません。友人や家族に、おでこが広くなったように見えるか尋ねてみるのも良い方法です。次に、2型AGAは頭頂部から薄毛が進行する、いわゆるO字型ハゲが特徴です。つむじ周辺の髪の毛の密度が薄くなり、地肌が透けて見えるようになります。合わせ鏡を使って頭頂部を観察するか、スマートフォンのカメラで頭頂部の写真を撮ってみるのも良いでしょう。以前の写真と比較して、つむじ周りの髪の毛のボリュームが減っている、または地肌の露出が増えていると感じる場合は、2型AGAの可能性が考えられます。また、頭頂部の髪の毛が全体的に細く、コシがなくなってきていると感じる場合も要注意です。多くの場合、1型と2型が同時に進行する混合型として現れることもあります。M字とO字の両方の特徴が見られる場合は、複合的な薄毛の状態にあると言えるでしょう。これらのセルフチェックは、あくまで薄毛の傾向を把握するための一助です。少しでも不安を感じたり、薄毛の進行が気になる場合は、自己判断せずに、早めにAGA専門クリニックや皮膚科を受診し、専門医の診断を受けることを強くお勧めします。専門医は正確な診断と、自身の状態に合った最適な治療プランを提案してくれます。