AGAには1型と2型という異なる進行パターンが存在し、それぞれ薄毛の現れ方に特徴があります。これらの違いを理解することは、早期の自己診断と適切な対策を講じる上で役立ちます。1型AGAは、おでこの生え際が後退していく、いわゆるM字ハゲと呼ばれるパターンです。こめかみ付近から頭頂部に向かって髪の毛が薄くなり、額が広く見えるようになります。鏡を見たときに生え際が以前よりも後退していると感じたり、洗髪時に抜け毛の量が増え、特に生え際付近の毛が細く弱くなっている場合は1型AGAの可能性が高いです。これに対し、2型AGAは頭頂部から薄毛が進行するパターンで、つむじ周りが薄くなり、地肌が透けて見えるようになるのが特徴です。自分では気づきにくいことも多く、家族や友人から指摘されて初めて気づくケースも少なくありません。頭頂部の髪が全体的に細くなり、ボリュームが失われることで、セットしてもすぐにペタンとなってしまうような変化が見られる場合は2型AGAのサインかもしれません。また、多くの場合、1型と2型が同時に進行する混合型として現れることもあります。M字とO字の両方の特徴が見られる場合は、より複雑な状態にあると言えるでしょう。これらの進行パターンを自分で判断することも可能ですが、正確な診断のためには皮膚科やAGA専門クリニックを受診し、専門医に相談することが最も確実です。専門医は毛髪の状態や頭皮の状態を詳細に観察し、適切な診断を下してくれます。