毎日、決まった時間にプロペシアを飲み続ける。それが、AGA治療の基本であると分かってはいても、人間である以上、うっかり飲み忘れてしまうことは、誰にでも起こり得ます。仕事が忙しくて、あるいは、旅行先で。そんな時、焦ってしまったり、「もう効果がなくなってしまうのではないか」と、不安になったりする必要はありません。飲み忘れた場合に、どのように対処すれば良いのか、その正しいルールを、事前に知っておくことが、落ち着いて治療を継続するための、お守りとなります。プロペシアを飲み忘れた時の対処法は、非常にシンプルです。「飲み忘れに気づいた時点で、その日の一回分を服用する。ただし、次の服用時間が近い場合は、忘れた分は飛ばして、次の時間に、通常通り一回分だけを服用する」。これが、世界共通の、基本的なルールです。例えば、あなたが「毎朝8時」にプロペシアを飲む習慣だったとします。ある日の昼頃、朝、飲み忘れていたことに気づいた。その場合は、気づいたその時点(昼頃)で、すぐに一回分を服用してください。そして、次の日からは、また、いつもの朝8時に服用を再開すれば、問題ありません。しかし、飲み忘れに気づいたのが、その日の夜遅くで、次の服用時間である、翌朝8時が、もう目前に迫っている場合。この場合は、忘れた分は、潔く「スキップ」します。そして、翌朝8時に、いつも通り、一回分(1錠)だけを服用します。ここで、絶対にやってはいけないのが、「忘れた分を取り戻そうとして、一度に2錠を服用する」ことです。プロペシアは、多く飲んだからといって、その効果が高まるわけではありません。むしろ、一度に多量の成分を摂取することで、副作用のリスクを、不必要に高めてしまうだけであり、非常に危険な行為です。たった一日、服用を忘れたからといって、これまでの治療効果が、すべてリセットされてしまう、というようなことは、決してありません。AGA治療は、数ヶ月、数年という、長いスパンで効果を見ていくものです。一度の飲み忘れで、一喜一憂せず、また次の日から、淡々と、いつもの習慣を再開すること。その、おおらかな気持ちが、長期的な治療を、成功に導くのです。
プロペシアを飲み忘れた時の正しい対処法